
クロサイの寝室にある、白色の物体。骨?角?うんち?秘密結社のエンブレム?

元の形は四角。えっ?クロサイって豆腐を食べるの?
正体は「鉱塩」という、人間でいうところのサプリメントになります。
成分は食塩、リン酸、脂肪酸カルシウム、酸化マグネシウムで作られています。
重さは5キロ、石のように硬くできています。これを徐々に舐めることで塩分やミネラル分を摂取し、脱水症状を防ぐ効果があります。
野生の動物は自然界で様々なものを摂取して栄養としています。生きていくために必要な塩分やミネラル分も自分たちで探しに行くことができます。
飼育されている動物はというと、コンクリートが多く使われている放飼場、寝室で暮らしています。そこには必要としている養分は無いに等しいです。
そのため、意図的に必要な成分を補っています。
動物によって口の形や舐め方も変わってくるので、芸術的な形に変化していきます。

クロサイは四角の辺の所から舐めていくため、手裏剣のような形になります。


カンガルーは細い口と舌を使い、穴を掘っていくように舐めとっていきます。


ヤギは、端っこから舐めていくんですね。角の部分が少し凹みかけています。
この鉱塩は牛などの家畜にも与えているので、牧場に行ったときに探してみてください。
今年の夏も暑いんですかね?私たち人間も塩分やミネラル分を上手にとって暑さを乗り切りましょう!
飼育員 タカハラ